2012/01/30

牛さんのミルクと命の価値

先日,4月からのひとまずの働き先探しと言うことで,某十勝の農場に行ってきました.


あいにく,長期的なスパンでの経営規模拡大に向けた従業員増を目的とした求人ということで,
斉藤の働き先とはなりませんでしたが,いろいろと牛やさんやら食育とか命の授業に
関わるお話しを聞けたので,良い時間だったのだろうと思います.
せっかくなのでそのお話しのことを少し書いておきます.





「牛やの世界も分業なんですよ.」


牛やさんといえば,肉牛やさんと乳牛やさんの2通りがあるのくらいはぱっと思い浮かぶのですが,
今はその大っきなくくりの他にさらに分業があるそうです.

昔は,乳牛やさんといえば自前で育てて,妊娠させて,生ませて,乳絞ってというのをやっていた
そうですが,近頃はそのステップを分業しているそうです.
乳搾りのところは乳搾り,育成・妊娠のところは育成・妊娠だけといった形だそうです.

今回伺った農場は,育成・妊娠を手がけるところでした.
乳牛やさんに乳が出るようにしたハラミと呼ばれる乳牛を売るという,いわば搾乳やさんの
下請け的な位置取りともいえるのよね.だから,搾乳やさんがつぶれると共倒れなんだよと.

ハラミやさんは「受精させて,生ませてなんぼ」ということらしく,牛の受精と妊娠については
第一線でやっていると豪語されておりました.すごいなーとただただ関心.



「肉牛やさんと乳牛やさんじゃ飼育頭数の単純に比較できないのさ.」

よく農場規模を飼育頭数とか面積とかで表現すると思うのですが,肉牛やさんと乳牛やさんでは,
単純に飼育頭数を比べてもだめなんだそうです.
同一規模といえる肉牛やさんと乳牛やさんの飼育頭数の関係は,

肉牛やさんの飼育頭数 = 乳牛やさんの飼育頭数 × 100

ということなのだそうです.
というのも,肉牛やさんは極論言えばえさだけやってほっとけば良いのだけど,
乳牛やさん(搾乳やさんとハラミやさんを含)はそれだけでだめで,手間がかなりかかるので,
人件費などなども含めると,乳牛やさんで100頭いるところは,肉牛やさんで10,000頭いるところに
匹敵するんだそうです.

良い牛乳がお高い理由はやはり手間暇なんですな…
まぁ,それは肉も同じですかね…



「牛が命を削って出した牛乳とお茶と同じ値段ってどうなの?」

搾乳されない場合,牛の寿命は10年ほどあるそうですが,
搾乳される場合は,2~3年となってしまうそうです.
牛は経済動物と言いますが,それでもちょっと一瞬考えてしまう話です.

そんな命を削って精算している牛乳がお茶と同じ値段で売られているのを
見ると心が痛むとその農場主は言うのです.
牛の命の値段ってそんなんで良いの?という風に思うとのこと.

これは,牛乳に限った話ではなくてその他の食品についてもいえることだとは思うのです.
何かの命をいただいて,自分の命を継続させるというのは,従属栄養生物であるヒトの性.

ただ,そんなことを気にもとめずに,ある物をただ食べるというようになっていないだろうかと
農場主はさらに続けるのでした.


食育とか命の授業ってのは何となくおもかったり煩わしかったり,主要科目でないとして,
何となく置いてけぼりになっている印象がありますが(一部では盛んな取り組みはあるの
でしょうが…),今一度考えるべきことかと.

少なくとも,日本の食料倉庫と呼ばれる北海道においてはなんとかしたいものです.
各主要5教科のなかで食育とか命の話を組み入れられる部分はいくらでもあるはず.
その辺をうまく連動させて教科横断的な取り組みがあってもなと思います.

すでにどこかで行われているかもしれませんね.
後ほど調べてみましょう.情報何かあればお教えいただければ幸いです.


斉藤も,高校理科の中でどうその辺を取り上げられるか考えて行きたいと思います.



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4月からの働き先については,別の農場さんで職を得られそうです.
また,決まり次第一筆いたします.


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