2013/08/09

第56回北海道高等学校理科研究会小樽大会(全道大会)に参加してきた

出張続きで落ち着いてまとめる暇もなくすっかり遅くなってしまいましたが...。

 7/31~8/2で開催された第56回北海道高等学校理科研究会小樽大会(全道大会)に参加してきました。PCC2013(8/3~5)へも参加したかったので,8/1~2で行われた巡検の部分は参加せず,7/31の全体会・分科会(生物)・教育懇話会と8/1分科会(生物)にのみ参加してきました。



ニシンの大群襲来で白濁する沿岸-群来

 小樽といえば(!?),ニシン御殿(!?)が有名でしょう。20世紀初めに隆盛を極めたニシン漁で得た富を象徴する豪華な木造建築物。小樽水族館近くにある,小樽市ニシン御殿には,免許をとって初めてのドライブで訪れたなと思い出したり…。
 そんなニシンもぱったり捕れなくなり,資源回復事業によって徐々にここ数年で回復しつつあるようですが,まだまだ,隆盛期に比べれば数十分の一だとか。資源回復の難しさを感じます。
 そんな中でも,「群来(くき)」と呼ばれる現象がみられるようです。沿岸域に産卵にやってきたニシンの雄の精液によって産卵場一帯が白濁する現象を,「郡来」というそうです。2010年に群来が小樽に来たときは下のようになったようです。確かに真っ白。今年も来るようなら生で見てみたいものです。
速報・・ 今年も群来たぁー・・・・・の画像 - 新高島より  http://blogs.yahoo.co.jp/otarugyo/GALLERY/show_image.html?id=32661959&no=0


新学習指導要領(高校理科)実施2年目で見えてきたこと

  新学習指導要領に変わり,とりわけ生物分野で内容の取り扱いが大きく変化しています。生物の分科会でも,「新学習指導要領になり…」という枕詞がよく使われていました。
 斉藤自身は生態学よりの背景の人なので,生態学関係の分野が必須分野になり,「生物基礎」「生物」の両方にまたがり,多くの生徒が学ぶようになることを大変嬉しく思っています。
 一方で,分子生物学の分野も内容がかなり高度化しています。オペロンの話が教科書本文に載っていてびっくりしました。
 生態学関係の分野については,フリーのツールや100円ショップにあるもの,学校周辺の自然を使って,そこまでコストをかけなくても実習を組み立てられます。一方で,分子生物学の分野となると,機材やら試薬やらで結構コストがかかります。SSH指定校でもなければ,厳しいかなと…。そんなことを反映してか,分子生物学分野の部分について教科書では,「実験・観察」の代わりに「思考学習」というのが用意されています。
 具体物を扱って何かする経験が減って,単純に情報を覚えているだけの傾向が強くなっている現代っ子達を思うと,なるべく分子生物学分野についても多くの生徒実験を取り入れたいところ…。乱暴な言い方をすれば,思考学習なんて自分の家でもできる。学校だからできる経験は学校ではさせてあげたいなと斉藤は思う。
 そんな思いは一定の数の理科教員では共通しているのか,低コストでできる分子生物学系の実験器具の開発のお話がありました。普通に買えば3万円ばかしの電気泳動槽が4000円で作れるそうです。あとは,備品としては,1本3万円ほどのマイクロピペット(JIS規格正式名称は,プッシュボタン式液体用微量体積計なんだとか…へーが何とかできれば環境としては,ある程度の実験はできそうなもようだが…。マイクロピペットを使わないで(1mL駒込ピペットぐらいの精度で)DNAとかタンパク質の泳動とかの実験やる方法はないものだろうか…。





参考
第56回北海道高等学校理科研究会小樽大会 公式ページ
 http://www.hokuriken.hokkaido-c.ed.jp/zendo/13otaru/nittei.html

マリンネット北海道 (※北海道立総合研究機水産研究本部の各種業務紹介ページ)
 http://www.fishexp.hro.or.jp/cont/marine/index.html


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