2013/09/10

身のまわりの微生物の培養実験に挑戦!


 現行学習指導要領(いわゆる旧カリ)な3年生達の生物2の課題研究の一つとして,
微生物についての課題研究を取り上げることにしました。
生物の系統分類のところで細菌の話をしたときに,きれいっぽく見える手のひらや
身のまわりには,細菌類がうじゃうじゃいるのだよ,なんて話をしたらどれほどいるものか
興味をずいぶんと持ってくれたので,取り上げるに至ったわけです。

が…。クリーンベンチなんぞない,圧力釜とかいう名の昭和レトロなオートクレーブ,
プラスティックシャーレなどなどを買う予算なんぞない…。
と暗雲しか立ちこめてませんでしたが,なんとかあるものなどで動き始めました。



僕らには「おまじない」がついている!

 クリーンベンチの中でできた方がいいけど,そうでない時は…な方法として,
大学の学生実習でも使った「おまじない」でシャーレへの寒天培地の分注をしました。
ガスバーナーの火をつけてその近くで作業すれば,上昇気流が生じているから,
落下してくる微生物が混入しないという技。
 純粋な(!?)大学生だった斉藤は,すばらしいアイディアなんて思ったような気がしますが,
TAの人だか先生だかが,「まぁ,おまじない程度ですけどね」と言ったときには…。
それ以降,この手法は斉藤の中で「おまじない」と名付けられたのです。

培地に分注スペースにおまじないしている。
なんと,2台も使ってしっかりおまじない。

肉エキスとかコンソメでよくない?

 しまった,培地を何で作ろうか…という大きな壁にぶち当たりました。
寒天は,食品用のでも良かろう。組成をどうしたものか。肉エキスとかなんだとか
買うような予算はない…。
 と思案していたのですが大学時代の某友人(コッチ系を使う人)に尋ねたら,
「かつお出汁の素とかでいんじゃね」とかいわれた。
なんかいろいろ混ざりすぎてないだろうかと心配した斉藤をよそに,彼は続けた,
「いや,そのなんかいろいろ入ってるのが,きっと,ちょうどいいんだよ」と。

 出汁の素は残念ながら余ってなかったので,我が家で古くなって湿気を吸って
残念な状態になったコンソメスープの素が放置されていたので有効活用してみました。
 果たして,大丈夫か…。

名付けて,「CSM培地(ConSoMme培地の略)」



現状としては,培地の製作まで終了したところ。
明日は,いよいよ植菌。はたしてうまくいくのか…。
何かしらは増えるだろうけど。なかなか出なかったら出なかったでおもしろいのでよかろう。
失敗も研究のうちということで。



つづく?

■2013.10.01追記
無事,植菌をして,38℃で3日間ほど培養しましたところ,
コロニーのでき方(色,形)から5~7種類ほどの微生物がいたことが確認できました。
真菌類なのか細菌類かや,いったいそれが何かの判別までは至らずに終わって
しまったのが残念ですが,消毒した指先を押しつけたプレートにはコロニーがなく,
消毒してない指先を押しつけたプレートには,コロニーが現れたなど,予想通りの
結果が出てきたのは良かったかなと。
少人数の選択授業の中で自由研究的に,いろんなところの微生物を採集して,
培養してみたというところで,生徒達は満足げだったのは大変よかったかと。
機材とか手技的なところと,生徒の学習レベルがより高ければ,ここからさらに深めて
いけると探求活動(課題研究)としての目標達成にはよいのでしょうが…。
現状的にはひとまずここまでなのかなと…思ったり…。

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