2013/12/06

【備忘録的な】PISA2012調査が発表された

12/3付で,PISA2012の調査結果とりまとめがひとまず発表されたようです。
考査前のドタバタですっかり見逃していましたが,参加中の研究協議会で話題に上ったので,旬なうちにざっくりとだけ確認しておきましょう。

国立教育施策研究所のOECD生徒の学習到達度調査(PISA2012)のポイント(PDF)が,ざっくりとまとめてくれていて見やすいです。
数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの3分野すべてにおいて、平均得点が比較可能な調査回以降、最も高くなっている。また習熟度レベル別でも、2009年調査から引き続き、レベル1以下の下位層の割合が減少し、レベル5以上の上位層の割合が増加している。
・数学的リテラシーは、平均得点が低下した2006年に比べ、有意に上昇
・読解力は2009年に引き続き、平均得点が有意に上昇
・科学的リテラシーは比較可能な2006年に比べ、平均得点が有意に上昇
・数学に対する興味・関心を持つ生徒や数学の有用性を感じる生徒の割合は、2003年に比べると有意に増加
(OECD生徒の学習到達度調査(PISA2012)のポイント 結果概要 より 色下線は斉藤による) 
「PISAショック」から転じて,かなりポジティブな結果となっているようです。
でも,「脱・ゆとりして良かったじゃん!」というわけではないようです。
というのも,今回調査結果の対象となっている子どもは,
平成24年の15歳(高校1年生)であって,彼らは,「ゆとり教育」と批判された
平成10年度改訂学習指導要領で最初から学んできた子どもたちなのです。
解釈のしかたは慎重にしないといけないですね。
国を中心に各教育専門家たちがいろいろな解釈を提示してくるのでしょうが,
調査結果の原典と,今回の調査対象となった子どもたちが受けてきた教育,
その背景にある社会環境を統合して理解していく必要がありそうです。
(今年の年末の宿題が増えた…)

各種報道でいろいろ取り上げられるのだろうけど,短絡的な見方になって欲しくないな
と思う次第です。



■各種資料■
Results from the 2012 data collection (OECD)
http://www.oecd.org/pisa/keyfindings/pisa-2012-results.htm

OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2012年調査の結果について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/12/1342038.htm

2012年調査国際結果の要約,問題例,ポイント(国立教育施策研究所)
http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/


SlideShareには,PISA2012の世界版とりまとめのスライドがありました。
100枚越えの超大作です。

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