2014/03/12

キューネ氏発酵管-さて,どうやって液体を入れようか…

 「キューネ氏発酵管」という名に,高校・大学で生物をお勉強した人々は聞き覚えがあるのではないでしょうか。こんな具合のシルエットのガラス器具です。

キューネ氏発酵管(キューネ発酵管)

 教科書や図録なんかのアルコール発酵の実験で使われている道具です。
今週から学期末の実習強化期間に入って3つ目の実験としてアルコール発酵をやらせてみました(手順とかはこのページを参考にさせてもらいました)。ドライイーストを使った発酵って,ホームベーカリーが流行ったりなんかしたのもあって,何となく馴染みある現象だけど,発酵していく様子とかなんてまじまじと見ることはないという,生徒実習にはもってこいの現象ではないかと思うのです。

 本題のアルコール発酵の部分は,もちろんながら,やらせてみて&やってみて,キューネ氏発酵管の盲管部(まっすぐになっている試験管みたいな部分)に,気泡が入ることがないようにして酵母液を満たすというのが,影のカリキュラム的な要素だなと感じました。
 盲管部にびっちりと酵母液が入った見本を見せると,どうして重力に逆らって上までびっちり入っているのかとかいう生徒がいたり(小中の理科で大気圧あたりの話として出てきているであろう現象なんだけどな…),どうやって入れれば気泡が入らずに上まで入れられるのかと苦戦する生徒がいたりしました。
 分かってしまえば簡単なことですが,最初はどうしたら良いか戸惑うものです。こぼれたって,何したって危険が無ければ,高価でもない液体を入れるという作業なので,入れ方のレクチャーなしにやらせてみました。班ごとに戸惑いながらも,最終的には3/3班が無事しっかりと入れることができました。


 仮説の設定,得たい結果を得るための実権方法,結果の考察といった部分で思考させる時間を設けることはよくあることですが,安全面が保証されるところであれば,器具等の使い方や操作の方法についても思考させることも必要でしょう。そんなことを感じた今日の実験でした。




【蛇足】
 実験シリーズ第3弾は,光合成色素の吸光についてを本当はやろうと思っていたのですが,年度末の理科室整理を始めたら,キューネ氏発酵管を発見してしまったので,急遽ですがやることにしました。元々,キューネ氏発酵管があればやらせたいなとは思っていたのですが,前任校では器具がなく,現任校でも先日までは見つけていなかったので,やれずにいたのでした。しばらく手をかけてもらっていなかった様子の棚たちに手をかけてあげると,理科室の神様がほほえんでくれるんですね。なんて…。

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