7年目の今年は少し普段と雰囲気を変えて,一般に思われる理科的な「環境」という形でのテーマ設定ではなくて,社会学的な「環境」という形でのテーマ設定での開催。「環境」の話と言えば,理科(とりわけ生態学分野)が考えの中心になりがち。でも,生態学の知見から解決できる問題なんて実はそんなに無いんじゃないかと斉藤は思っている。環境保全の話を授業でするとときには,生物の授業であっても,社会学的なみかたも必要であることや,そうやって見たときにどう見えてくるかってこともなるべく話すようにしてきた。ということで,楽しみにして参加したら,高校生のパワーも感じられた3日間で大満足でした。
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アイスブレイク:言葉あわせ |
3つばかしのアイスブレイクの活動から始まり,各学校毎に自分の地域(学校)の良いところの紹介を10枚の写真でした。各校色の出た発表で面白かった。北海道に生まれ育って四半世紀だけどまだまだ知らない北海道があるんだよな。
その後は,3グループに分かれて,自分の地域の良いところ紹介に使われた写真10枚×7校分を全てまとめて,分類,関係づけして,「自分たちの町(学校)をかたちづくっているものは何か?」を考えていった。同じ写真を3グループとも使っているのに,分け方や解釈の仕方は様々で,見ていて面白かった。「自然」とか「生物」って言葉に対するイメージの違いが現れているなというのを感じた。
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写真ワークショップ:地域を紹介する写真の関係性を考える→地域をかたちづくるモノを考える。 |
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フィールドワーク:当別の魅力を感じよう! |
当別に長く住んでいる人,当別に魅力を感じて外から越してきた人へのインタビューでは,どの班もそれぞれがインタビューをしにいった人から,当別の魅力はもちろん,生き方とか考え方とかも感じとることができた模様。今後の生活で上手く活きていくといいなと。かくいう斉藤も,感じるところがあったので,何か取り組みの形にして行きたいな,行くと心の炎をメラメラとこっそりしている。
3日目には,2日目のワークショップを踏まえて,「私たちが考える当別の魅力」と題して,インタビューに行ったところの人や,その他地域の人を前に発表会。地域の高校生がその地域を元気づける取り組みは多いけど,外の地域の高校生が,その地域を活気づける提案をするっていう取り組みは面白いなと思った。自分の地域のことってどうしても,「当たりまえ」に見えてしまって,魅力がイマイチわからなくなりがち。外から来たからこそ見えることがあるし,活気づけるための手法って,マイナーチェンジは必要でも,各地域で同じように取り組めることも多いと思うから,今回みたいのが各地でできるといいのかなと。
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2日目の昼食:流しそうめん |
また来年も参加したいなと思っています。教員はファシリエーターとして高校生たちの議論とか気づきの支援をする役割だったわけですが,まだまだ斉藤には力が足りないわけで,良い経験になりました。今時流行のアクティブラーニングだって,教員のファシリテーション力が問われるわけだけど,普段の学校の授業のなかだけじゃ,なかなか高めてくのって難しい。理論だけでできるものではないから,実際に上手い人のやってるところを見られたり,一緒に活動できたりするってのは大変貴重。
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NPO法人 当別エコロジカルコミュニティ(http://tectec-ee.wix.com/website)
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