2014/09/05

理科の研修に行ってきた

 前期末の定期考査期間にうまく理科センターでの研修に参加できた。
実験づけの3日間,新しい発見は多くはなかったけど,我流でやってきたこととかの確認ができたり,インスピレーションをもらえたりしたので大変よかった。3日間という短い時間の中にかなり詰め込んでやった状態なので,生物のメニューは不完全燃焼に終わっているものも多々……。授業で実際にやるには,ちょっともうひと練習・研究しないとなといった具合。3日間でやったメニューは以下の通り。

【生物】
  • イシクラゲとオオカナダモの観察
  • 墨汁法による乳酸菌の観察
  • 根端の体細胞分裂の観察
  • だ腺染色体の観察
  • ウキクサの密度効果の観察
  • 薄層クロマトグラフィーによる光合成色素の分離と進化との関係
  • デヒドロゲナーゼの作用を調べる実験
  • PCR・電気泳動を用いたDNA解析
  • ムラサキツユクサの減数分裂と花粉形成の観察
  • 花粉管の伸長の観察
  • イトマキヒトデの受精と初期発生の観察
  • ブタ眼球の解剖
  • 眼球モデルの作成
  • 盲斑と視覚の仕組み
  • ヒドラの観察

【化学】

  • イオン結晶の構造からアボガドロ数を求める
  • ホチキスの針を用いた物質量の学習
  • セルプレートを用いた中和滴定
  • ラミネートシートを用いた酸化剤・還元剤に関する実験
  • 藍(すくも)による染色


 以下,いくらかの実験をお写真とともに紹介。もうちょっとお勉強したり,実際に自分の授業で展開できる状態になったら,おのおので記事を書くつもり。


 生物の共通性とか細胞内共生説とかの話に使えるネタ。イシクラゲは野外で採集gふぁ簡単にっできるけど,初めて見ると難しいとのこと…。
矢印↓のところのオオカナダモの葉緑体とイシクラゲの細胞を比較すると,ほぼ同じ大きさ。
どちらも,接岸10倍,対物40倍で撮影

 毎度のことだけど,陸上植物はよく光合成色素を抽出できるけど,藻類がなかなかうまく抽出できない…。しっかりバンドが見えるように抽出するにはどうしたらよいものなのだろうか…。
薄層クロマトグラフィーの結果

 ヒトデなら海岸に行けば広い放題だから,来年からはヒトデでの発生学実習もやろうかと考えていたけど,ホルモン処理するための試薬のメチルアデニンがかなりお高いと聞いて……。ホルモン処理せずにヒトデ自身が卵成熟させてくれる状態に持って行ければいいのだが…。いろいろと管理が難しいか?調べる余地あり。
左:未成熟の卵,矢印↓は卵核胞,右:受精卵,卵核胞なし,受精膜(矢印↓)が上がっている
メチルアデニン処理して成熟した卵が放卵されている様子


 教科書によく出てくるヒドラ。初めて生で観察。かわいらしい動き。うまくやれば,増殖させるのも簡単だとかいうので,ちょっととってきて増やそうかな。のまえにえさになるミジンコを増やさねばだが…。
ヒドラ:矢印→のところで新個体が出芽してきている,矢印↑のところで触腕にミジンコが捕まっている


 ビュレットとか用意しなくてよくて,片付けが楽ちん。細かい計算とかを必要としなくて,だいたいの滴定曲線を書かせられればいいなら,これで十分だなと思えるもの。ただ,入試とかでも中和滴定に使う器具とか操作の話が出題されたりもするから,受験生が多いようなところは今まで通りの形の方がいいのかも。
マイクロプレートでの中和滴定

 点眼瓶とラミネートしたプリントの組み合わせで,実験の手順もわかりやすいし,記録もとりやすい,使用する薬品の量も少量で済む,片付けも拭き取るだけといいとこだらけ。手とか袖口にドロップしている薬品をつけないように注意させねばならないが…。
ラミネートシートを用いた酸化剤・還元剤に関する実験


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北海道立教育研究所付属理科教育センター(ricen)
伊達市の藍染め|北海道伊達市

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