2014/12/20

【備忘録】早寝早起き朝ごはんフォーラムinほっかいどう に参加して

 PTAの研修会の一環として、「早寝早起き朝ごはんフォーラムInほっかいどう」に参加してきた。CMとかでよく、川島隆太監修の〜でお馴染みの脳科学者 川島隆太氏が基調講演で話をするというので、生物やさんとしては行かねばと思って手を上げたのである。それに、ICTとか食育ってのも斉藤的には関心領域なのでとても良い機会ということで、ワクワクして手を上げたはいいが、いろいろなことがかぶりまくっていてバタバタな中での出動となったのであった…。

以下、備忘録的なまとめ。
不意に、科学教育頑張らないとって思わせてくれた今回のフォーラムだったりもする。

■基調講演
「生活習慣と子どもの心身の発達 ~脳科学から見るネット社会の影響~」
東北大学加齢医学研究所 所長 川島隆太 氏

 東北地区で行われた大規模調査の結果を主に使って、スマートフォンやデジタルメディアが子どもの学力・体力に与える影響を脳科学の視点から、歯切れよくバッサリと、ショッキングに語られました。あまりの切れ味の良さに、講演後には、すっかりスマホやデジタルメディアの類は、全世界市民から憎まれるべき悪役ぐらいのレベルのものだと思わされてしまった人が多かったのではないかと斉藤は憂いています。
 彼はあくまでも脳科学者としての視点から、スマホやデジタルメディアが「脳」に与える影響を語ったのです。誤解を恐れずに、歯切れよく科学的っぽくデータを提示していったのです(それほど科学に強くない人たちにもメッセージが伝わるように)。「スマホやデジタルメディアに接する時間が長くなっていて子どもたちは危険な状態だ。それにその親たちも」という警鐘を強く鳴らすために。
 と、斉藤は解釈しておきたい。そうでないならば、ちょっと言い過ぎ感が否めないお話だった。
 でも、言い過ぎるぐらいしないとならないぐらいに、子どもたちは、スマホやデジタルメディア漬けになってしまっていて、ある種の大人たちにとっては貴重な市場となってしまっている。また、今、小学校低学年以下の子どもを持つ親世代のスマホやデジタルメディアへの依存度が大きく、それが子どもたちの健全な発育を阻害しているということもある。
 どこかで一度聞いてからしばらく聞いていなかった、「サイレントベビー」という言葉が出てきていた。授乳時に母親がスマホなどの画面を見ていて、子どもの顔を見ない(子どもと目線を合わさない)。そうやって育っていった子どもらは、他人の感情を理解することが苦手な傾向になる。学習や身体的な発達に問題はないが、他人の感情を理解したり、察したり、思いやったりすることが難しい。川島氏は一種の発達障害だと言えそうだ、今の小学校1年生などで起きている学級崩壊にはそういった子どもたちが少なからず影響しているのではないか、将来彼らはきっと年金を払ってはくれないだろう(他人を思いやれないのだから)と川島氏は話していた。
 ここ十数年で一気に発展してきたIT技術やらデジタルメディアの世界。中長期的な影響を考慮した付き合い方を考えていかないとならない時期に来ているのかな。

 とデジタルメディア絡みの内容が8割ぐらいを占めていて、斉藤の興味関心ともあいまったし、ある意味過激だったのですっかりそっちばかりに気が取られたけど、食事の話もしていた。
 「朝ごはんを食べよう」というスローガンを掲げるのではなく、「しっかり朝ごはんを食べよう」というスローガンにもう変えていい時期だと話していた。というのも、午前中脳をフルパフォーマンスで働かせるのには朝食が重要だというのは随分と言われ続けているせいか、調査をやると9割ぐらいの子どもたちが何かしら朝食はとっているのだそうだ。だけど、パンだけとかご飯だけというおかずのないパターン、つまりバランスの取れていない食事のことが多いのだとか。単純に脳の活動エネルギーとして必要なブドウ糖を摂取するという意味では、パンだけでもいいのだけど、それだけだとブドウ糖代謝がうまくできない。だから結局、朝食を取らないのと対して差がない結果になってしまうのだと。だから、「『しっかり』朝ごはんを食べよう」というスローガンにしなければならないのだと。

シンポジウムもあったけど、基調講演ほどショッキングさがなかったので、割愛。

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関連リンク
・早寝早起き朝ごはん全国協議会
  http://www.hayanehayaoki.jp
・フォーラム開催案内のページ:北海道教育委員会
  http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/sgg/forum.htm